北野生産組合とは

地域のご紹介

新潟県上越市清里区は上越市の南東の中山間地に位置する、自然豊かな農村地帯です。
清里区は人口約3,000人の純農村地域で、北は合併前の上越市、南は長野県飯山市に隣接しており、日本でも有数の豪雪地帯として知られています。
(農)北野生産組合は清里区の「櫛池(くしいけ)地区」にあり、櫛池地区の中の北野・水草・梨窪集落の全26世帯が組合の運営を行っています。
中山間地域かつ豪雪地帯といった農業生産条件、居住条件ともに厳しい地域ですが、豊かな水脈と肥沃な土壌に恵まれており、昔から水稲や大豆、ソバなど、様々な作物の生産が盛んに行われています。


「農事組合法人 北野生産組合」発足の歩み

平成12年、国の中山間地域等直接支払制度の創設を機会に北野集落が生産組合を発足し、非農家も含めた集落全体で生産組合の運営を始めました。

発足以降、田植機・コンバインの導入や、ライスセンターの建設、田植え・稲刈り作業の共同化など、地域が一体となって農業に取り組み、平成17年、それまでの生産組織を法人化し「農事組合法人 北野生産組合」が誕生しました。

また、平成16年に隣接する水草集落と集落合併、平成18年には同じく隣接する梨窪集落が法人に加入し、現在(H26現在)26戸、88人の構成員で運営を行っています。

 

 詳しくは「組織の沿革」もご覧ください。

北野生産組合の取り組み

当法人は、清里区の北野・水草・梨窪集落に住まう農業従事者を中心とし、 農業の発展はもちろんのこと、農業を通じて地域の活性化を目指した様々な取り組みを行っています。

 

『組合の運営を通じた地域農業への貢献』

 ・旧清里村やJAの未利用施設を活用し、味噌、豆腐、そば、漬物などの加工品の製造を実施

 ・平成20年から、清里区内の小中学校2校に学校給食用の野菜および加工品の提供を行い、地産池消や食育に貢献

 ・平成21年から、パイプハウスを利用した野菜生産(アスパラ菜・越の丸ナス)を開始し、豪雪地での冬期間の生産体制を確保

 ・平成22年から、たくあん用の乾燥大根を清里区内の漬物会社に供給(6次産業化への取り組み)

『イベントの実施や参加による集落活性化の取り組み』

 ・平成13年から、都市と農村との交流を目的とした「田植えツアー」「稲刈りツアー」を実施

 ・平成15年、首都圏に在住する集落出身者で構成する「関東北野会」を設立。農産物の販売や交流事業を実施

 ・集落の収穫祭や夏祭りの実施

 ・清里区そば祭り、上越そば祭り、上越酒まつりへの参加

 ・東京都練馬区にある高松小学校との交流


組織の沿革

昭和56~61年 農業基盤整備事業により北野全域でほ場整備を完了する
平成12年 中山間地域等直接支払制度の創設を機会に生産組合発足(集落全員参加)
平成13年

都市と農村との交流を目的とした「田植えツアー」「稲刈りツアー」を開始する

平成14年

農林県単ふるさと活性化対策事業によりライスセンターを建設する

平成15年 農産物加工事業に取り組む(豆腐、味噌、そば)
首都圏に在住する集落出身者で構成する「関東北野会」を設立する
平成16年

近隣の水草集落が北野集落と合併する

平成17年 農事組合法人 北野生産組合を設立する
平成18年 地域マネジメント組織である「櫛池地区農業振興会」が設立され、北野集落も構成員となる
ライスセンター増設、農産加工貯蔵施設・精米施設・倉庫を建設する
平成19年 近隣の梨窪生産組合が(農)北野生産組合に合併する
平成20年 清里区内の小中学校2校に学校給食用野菜と加工品の提供を開始する
平成21年 園芸用パイプハウス2棟を建設(幅7m、長さ50m)し、野菜生産を開始する
平成22年 たくあん用乾燥大根の清里区内の漬物会社への供給を開始する
平成24年 農業機械格納庫1棟建設、組合事務所1棟取得する
平成25年 特産醤油漬け、豆腐の味噌漬けの漬物加工を始める
休耕地再生事業で畑30aを造成し振興作物の作付を始める
平成25年度全国優良経営体表彰(法人経営体部門) 農林水産省経営局長賞 新潟県知事賞を受賞